なぜ猫は顔を洗うのか|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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雨の日に猫が顔を洗う理由

2016年06月12日

これからの時期。梅雨ですね
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「猫が顔を洗うと雨が降る」という迷信が昔からあります
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
なぜ?と疑問に思った飼い主さんは少なからずいると思います

<なぜ雨の日に顔を洗うの?>
一番有力な説は「湿気」です。
なぜなら、湿気によってヒゲの表面に水分が付着し、ヒゲに張りがなくなります
すると、ヒゲ全体が重く感じ、不快感が生じるために顔を洗うと言われています

<ヒゲの役割とは>
猫のヒゲは、両目の上(上毛)、両側の頬(頬骨毛)、左右の上唇(上唇毛)、左右の口角(口角毛)、あご下(頭下毛)の合計7か所から生えています
ヒゲの毛根部の周りには感覚神経が集中しており、猫はヒゲの動きを敏感に察知することができます。
頬骨毛、上唇毛、口角毛の感覚で自分が通り抜けられる間隔かを判断し、上毛で目を守り、ヒゲ全体で獲物までの距離や障害物の有無などを確認したりしています
このように、各ヒゲには重要な役割があり、猫の大切なセンサーになっているのです

<船猫(シップスキャット)としての天気予測>
古くから猫は人間に近いところで生活を送ってきました
さかのぼること約9500年前。
キプロス島の遺跡に猫が飼育されていたという痕跡が残っています。
そして時が進み、猫が世界中に広まるきっかけとなった大航海時代がやってきます
この頃、貿易あるいは世界探索に猫が船に同乗するという光景は頻繁に見られ、こうした猫はShip’s cat(船猫)と呼ばれました。
猫はたくさんの理由で船に同乗しましたが、そのうちの一つが天気の予測でした
猫は雨が降る前に顔を洗う、つまり天気を予知する能力があると信じられていたため、天候に命を左右される船乗りたちの間で大切にされてきたのです
ちなみに、船猫(シップスキャット)の最も大きな理由はネズミ退治で、船体、食料や貨物、ネズミによる病気の媒介から守るためと言われています

※他に顔を洗う要因
ご飯を食べて口が汚れたとき
眠くなったとき
何か失敗したとき 等

猫は綺麗好きな動物です
そのため自身を清潔に保つためにも顔を洗っているのです
また、野生の名残から「自分の体臭がする=敵に狙われる」と思い、自分の匂いを消そうとするのです。
何か失敗したときもそうです。
棚に飛び乗ろうとして落ちてしまった、同居猫とケンカした、飼い主に怒られた、などに見られる行動のことで「転移行動」と言います。
感じたストレスを紛らわすために自分の顔を洗ったり、体を舐めたりするのです
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<猫のヒゲは絶対に切ってはいけません>
上記で述べたように、湿気を感じ取ったり障害物を感知したりするヒゲは猫にとって体の一部で、とても大切です
猫のヒゲをむやみに切ってしまうと方向感覚を失ってしまい、本来の俊敏さをなくす恐れがあります
ヒゲは半年周期くらいで抜け替わるので、自然に落ちるまで放っておいてあげてください