横隔膜ヘルニア手術、無事終わりました☆
2016年06月18日

とてもぐったりした状態から、本当に、よく乗り越えてくれましたね...

今はとっても元気に過ごしているとのことで、ホッと一安心です

●横隔膜ってなぁに??
胸とお腹の間、ちょうど、みぞおち辺りにあって、胸とお腹をへだてる『しきり』のようになっています

筋肉と膜でできていて、食道、大血管がそこを通り抜けています。
胸とお腹の間のしきりの役割のほか、ごはんが胃から食道に逆流するのを防いだり、呼吸をするのに役立っています。
●ヘルニアってなぁに??
『本来あるべき場所から飛び出している』っていう意味です

●横隔膜ヘルニアって??
胸とお腹をしきる横隔膜がやぶれてしまい、お腹の内臓が胸のほうに飛び出してしまうことです

交通事故など、強い力がかかることが一番多い原因ですね。


今回のネコちゃんも、おそらく交通事故と思われます。
横隔膜がやぶれて肝臓、胆のう、胃、腸の一部が胸に入りこんでいました。
胸にはもともと肺、心臓がありますが、
胸に入りこんできた内臓に圧迫されて、とても辛そうでした...

まずはショックを治療をするため、しっかり点滴をしました

横隔膜ヘルニアになってすぐ(24時間以内)に手術するより、
もし、本人の状態が許すのであれば、しっかりショックの治療をして、1~3週間の時期に手術をした方が、助かる確率が上がるといわれています


そうは言っても、とても呼吸が苦しい場合は緊急手術が必要な場合もあります。
早く治してあげたい...でも助けるために点滴もしてあげたい...
手術の時まで、どうか体がもちますように...と祈るばかりでした

そして全身麻酔で手術をしました。呼吸を助けるため、人工呼吸器も使います。
横隔膜のやぶれ方はその子それぞれですが、この子は完全に全部、やぶれていました

ゆっくり内臓をおなかに戻して、やぶれた横隔膜を縫合して...無事手術を終えました。
3日くらいは胸にチューブがついていましたが、それも無事、抜くことができました

もう今はごはんも食べられるようになり、元気に元の生活を送ってます


こんな不運な交通事故はもう起きないでほしいなぁ…と願うばかりです

