猫の夏バテ|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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猫の夏バテ

2016年07月23日

夏になるとだらりと寝転ぶ姿の猫をみかけますが、人と同じように猫も夏バテになります。暑さに負けて体調を崩さないよう、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

●猫は暑さに強い?
猫の祖先は砂漠に生息していたため比較的、暑さに強い動物と言われています。
しかし、現代の猫は品種改良が行われ、室内飼育が増えたため本来持っていた暑さへの耐性は薄くなっています。また、日本の高温多湿という環境は猫にとって快適には過ごせないようです。そのため、猫も夏バテや熱中症にかかるので暑さ対策が必要です。

●夏バテと熱中症の違い
暑さや、激しい温度差により自律神経が乱れることによって徐々に体に様々な症状が現れ長期間続くことを夏バテとよんでいます。
一方、熱中症は体温が急上昇することによって、短時間で発症し命にかかわる病気です。

●夏バテの主な症状
・元気がない
猫は体力の消耗を防ぐために寝ていることが多く、平均睡眠時間は14時間です。
普段のようにただ寝ているだけなのか、夏バテを起こしているのか見極めなければいけません。「いつもと比べてどうか」が判断する基準になります。
ごはんやおもちゃ、飼い主さんの呼びかけなど普段なら反応するものに対して反応がない場合は、具合が悪く元気がないのかもしれません。

・食欲の低下
季節に影響されて食欲が増したり減ったりしますが、夏の暑さで食欲が落ちる子は多いようです。これも、夏バテによるものなのか、好き嫌いをしているだけなのか、病気が隠れているのか食欲低下の原因を見つけなければいけません。
食欲が落ちていると感じたら、ごはんの変更や好物を混ぜるなどして反応を見て下さい。
好物をあげても食べない場合は病気が隠れている可能性もあるので、動物病院へ行きましょう。
猫食欲.jpeg

・嘔吐や下痢
食欲低下が続くと胃腸も弱ってきます。食べた物を消化しきれずに吐いたり、下痢をしてしまうことがあります。
回数が多かったり、何日も続くと脱水症状になる危険があるため早めの対応が必要です。

猫 体調不良.png

●夏バテ予防
・室温調整
室内の温度が高くなりすぎないようエアコンを使用するか、窓を開けて風通しの良い空間を作ってあげましょう。
個体差や部屋の広さ、日当たりによって変わってきますが室温は24℃~26℃が目安です。
エアコンを嫌う子の場合は、風が当たらないように風向きを変える、設定温度を上げる、冷えすぎないよう毛布を置いておくなど工夫してみましょう。
また、遮光カーテンやブラインドなどを閉めて室内に入り込む日光を遮断するのも室内を涼しくするのに効果があります。

・ブラッシング
アンダーコートと呼ばれる細くて柔らかい毛は保温効果があります。
これがうまく抜け落ちていないと、熱がこもりやすくなります。
特に長毛の子は毛玉防止のためにもブラッシングをしてあげて下さい。

・食事と水
食欲が落ちている子には香りや嗜好性の高いウェットフードを試してみるのも手段の1つです。水分も多く含まれているので、食べながら水分摂取量を増やすことができます。
注意点は、夏場は特に傷みやすいので食べ残しなどは放置しないで片づけて下さい。
また、あげすぎや急なフードの変更は下痢の原因にもなるので気をつけましょう。
清潔なお水がいつでも飲めるようにこまめに取り換えてあげましょう。
中には、食器や温度などの好みでお水をあまり飲まない子もいるようです。
数か所に置く、食器を変える、循環式の給水器を置くなどして積極的に飲んでもらえるよう工夫してみましょう。
猫水.jpeg

・ひんやりグッズ
マットやベッドなど乗るだけでひんやりするグッズも販売されています。
アルミ、大理石、保冷剤入り、冷感生地などたくさんの種類や形があります。
好き嫌いはあるようですが、まずは上に乗れば涼しいと気づかせてあげましょう。
普段からいるお気に入りの場所に置けば抵抗なく乗ってくれるかもしれません。

夏バテになると免疫力や体力の低下から他の病気にかかる可能性もあります。
普段から食欲や排泄などに変化がないかチェックしておきましょう。
元気に夏を乗り越えられるように暑さ対策も忘れないであげて下さい。

参考文献 ねこのきもち2016年7月号、8月号