ペットの常同行動とは|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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ペットの常同行動とは

2016年11月12日

ペットたちは言葉で伝えられない分、体を使った色んな仕草で気持ちを伝えようとします
ボディランゲージの中で特に、相手をなだめたり自分を落ち着かせるために取る行動を「カーミングシグナル」と言います
カーミングシグナルは英語のcalm down(落ち着かせる)とsignal(合図)からきています。

カーミングシグナルの意味は、大きく分けて3つに分類することが出来ます
不安を感じている場合のカーミングシグナル
敵意がないことを相手に伝えるためのカーミングシグナル
興奮している相手の気持ちを落ち着かせようとするためのカーミングシグナル

カーミングシグナル自体は、瞬間的に見られるものなので問題はないのですが、継続的に見られる場合は少し問題があります💦
それが常同行動(常同障害)です
「自分の尻尾を追いかけてグルグル回っている」
愛犬のこんな行動見たことありませんか
一見楽しそうに遊んでいるように見えますが、これは遊んでいるわけではなく、ストレスによる行動の一種と考えられています
ストレスは様々で、
・環境の変化
・運動不足によるストレス
・子犬時の強い孤独感
・過度の拘束
・病気や怪我による慢性的な痛み
・飼い主の少なすぎるスキンシップによる分離不安

などが挙げられます。
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この様なストレスが極限まで達したり、どうすればいいのかわからない時などに全く関係のない動作で気を紛らわそうとするのです
人間で言うと、イライラして壁を殴ったり等のいわゆる八つ当たりや、質問に応えられなくて頭をかいたりする行動で、行動自体にあまり意味はありません💨

<犬猫に認められる常同行動>
①旋回する(くるくる回る)
②尾を追う
③フェンスを突破する
④ハエを咬む
⑤自咬症(手先を舐めるなど)
⑥毛または空気を咬む
⑦異嗜
⑧歩き回ったり急に向きを変えたりする
⑨じろじろみて、吠える
⑩なんらかの攻撃行動
⑪自分に向かって吠える
⑫ウールを吸ったり、咬んだりする
※参考文献 Karen L. Overall 著、森裕司監修 『動物行動医学』

<ペットがなってしまったら>
常同行動(常同障害)の治療・改善には、原因を突き止めることから始まります
しかし、言葉が話せない上に、常同行動の原因は多岐にわたるため、決定的な解決策があるわけではありません💦
まずは病気なのか、日常的なストレスなのかを区別しましょう。

病気を疑う場合…
皮膚病、寄生虫、てんかん、ウイルス、アレルギー、細菌感染、視力の低下など、それぞれの疾患の可能性があるか動物病院で調べてもらうと良いでしょう
怪我が原因の場合、エリザベスカラーを取り付けるなどの対処方法はありますが、逆にストレスとなり別の症状が現れることも考えられるので経過観察が大切です

日常的なストレスを疑う場合…
環境を変えたり、小さな空間に閉じ込めたままだったり、運動が不足している、などのストレスが原因ということが多いので、思い当たる原因を一つ一つ追求してみてください
また、叱ると逆効果(症状が悪化する)になるので気を付けましょう

常同行動はいつ起きるか、起きていても分かりにくく、重症化すると止められなくなります
少しでも、おや?怪しいぞ?と思ったら観察してみましょう
自身とペットの距離を見つめ直す機会になるかもしれませんね
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