低温やけど|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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低温やけど

2016年11月26日

寒くなり、ご自宅のワンちゃんネコちゃんにも防寒対策として暖房器具を使用する飼い主さんは多いのではないでしょうか。この時期に多いのが低温やけどです。
暖房器具を正しく使用しないと、気づいた時には低温やけどになっていることもあります。どのようなことに気を付けたらいいか紹介したいと思います。

●低温やけどとは?
体温より少し高めの温度(44℃~50℃)に同じ部位が長時間接触することで生じるやけどのことを低温やけどといいます。
通常のやけどに比べると、治りが遅く痛みが長期化しやすいです。
また、低温やけどは瞬発的な痛みや熱さがないためすぐに気づかず、症状が進んで重症化してしまうこともあります。
<低温やけどになるまでの温度と時間(人の場合)>
44℃では3~4時間
46℃では30分~1時間
50℃では2分~3分

●原因
ホットカーペット、こたつ、カイロ、湯たんぽなど一見安全に思える防寒グッズですが、使い方を間違えると低温やけどの原因となります。
犬や猫の被毛は体温調節や外部の刺激から体を守るという役割があります。
そのため、被毛の下の皮膚には熱さが伝わりにくくなっています。
また、全身被毛に覆われているため飼い主さんが気づくのに遅れることもあります。
人間よりも低温やけどになりやすく、気づきにくいので注意が必要となります。
こたつ.png

●低温やけどをしないためには
<直接触れないようにする>
ペット用ヒーターやカーペット、湯たんぽなどを使用する場合は直接体が触れないよう専用のカバーや毛布などを巻くようにしましょう。ペット用は比較的、低温設定になっていますが長時間上に乗っていると危険です。専用カバーの上にさらに毛布などを敷くとより安全です。
人用のホットカーペットの上で過ごす子の場合も毛布などを敷いておきましょう。
人用のホットカーペットはペット用に比べ温度が高いので、低温やけどになりやすいです。設定温度を弱に設定する、タイマーをかけるなどして気をつけましょう。
<逃げ場を作ってあげる>
サークルやケージ内でペット用ヒーターなどを使用する場合、熱いと感じても全面が温められていると逃げ場がなくなってしまいます。熱さから逃げられるスペースも作っておきましょう。
<老齢・病気の子は特に注意する>
体温調節の機能が低下しやすい老齢の子たちには暖房器具は必要となってきますが、長時間同じ場所に熱が触れてしまうと、低温やけどになってしまいます。
老齢や病気などで動きが鈍い子、ほとんど寝ている子、寝たきりで介護が必要な子などは特に注意が必要です。
使用する場合は温度調節に気をつけ、こまめに体勢を変えてあげましょう。
老犬.png
<皮膚や行動をチェックする>
被毛が薄くなっていたり、同じ場所を頻繁になめている場合は低温やけどになっている可能性があります。
暖房器具を使用する時期は皮膚や被毛、行動などチェックして下さい。
もし、皮膚に異常がある場合はすぐに動物病院で診察してもらいましょう。

ペット用の防寒グッズは様々な種類があります。
正しい使い方を知っていれば、安全に暖をとることができます。
生活環境やその子の性格や体調に合ったものを見つけてあげて下さい。