麻酔中のモニターについて☆
2017年05月20日
顔・体、モニター画面を見ながらモニターしています

飛行機の操縦席で、パイロットが操縦するのをイメージしてみてください


たとえば・・・


曇りのフライト

のようなイメージです(※あくまで個人的なイメージです)。
リスクが高い(荒れた天気のフライトになりそうだ)なぁと思っても、
実際に麻酔をかけると、意外とバイタルが安定している子もいます

逆に、予想以上に不安定な時もあります

また、ひとつの手術の中でも 『この場面は血圧が下がるかもしれない』など、
場面によってリスク(お天気)は変わります。

快晴のフライトでも、予期せぬ事で操縦不可能になることがあるように、
麻酔も100%安全ということはないので、常に緊張します

手術中に起きるリスク(天候不順)はできる限り前もって予想して、
雲行きが怪しくなったら、なるべく早く対処して、麻酔を安定させます

麻酔担当(パイロット)は、どのようなモニターを見ながら操縦しているのでしょうか?
一部をご紹介します。

心電図
心拍は速くないかな?遅くないかな?不整脈はないかな?
麻酔の深さや、お注射、点滴でバランスを保ちます。
酸素飽和度(SpO2)
ちゃんと体に酸素が入っているかを見ます。
CO2濃度
肺できちんとガス交換ができているかを見ます。
体温計
体温が低すぎると、麻酔が安定しにくいです。
血圧計
血液循環が保たれているかを見ています。
今回は、麻酔中のモニターの一部をご紹介しました。
手術室を少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです
