犬と猫の味覚|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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犬と猫の味覚

2017年06月24日

犬や猫はどのような味覚を持っているのでしょうか。
気に入らないフードだと頑なに食べない…。そのため、飼い主さんが根気負けしてしまうなどと言う声も聞きます。
何を基準に好き嫌いを判断しているのか知っておきましょう。

●味蕾細胞
味蕾(みらい)細胞とは味を感知する器官のことです。
舌の表面には舌乳頭というざらざらした小さな突起が多数存在し、その部分に味蕾細胞が集まっています。人は味蕾細胞が約1万個あり、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5種類の味が分かります。犬、猫も味蕾細胞は備わっていますが、数が違うため感じることのできる味は異なっています。

●犬の味覚
味蕾細胞:約2000個 甘味・酸味・苦味・塩味を感じている。
甘味:最も感じやすく、果糖や乳糖に強く反応するので芋やアイスなどが好きな子が多い。
酸味:敏感に感じていて、本能的に酸味は嫌がる傾向がある。
自然界では酸味は腐敗を判別するのに役立つと考えられている。
苦味:それほど敏感ではないので反射的に判別ができない。毒物と判別するので嫌う子が多い。
この特徴から、しつけ用スプレーは苦く作られている。
塩味:塩味を感じる味蕾細胞は少ないため鈍感。自然界では捕食した動物の肉や血液から塩分を
補給できていたため、塩味を感じる能力は必要なかった。
犬 味覚.png

●猫の味覚
味蕾細胞:約500個 酸味・苦味・塩味を感じている。
酸味:最も感じている。すっぱいだけでなく、美味しさを感じている可能性がある。
苦味:肉食哺乳類の中でも異例の多さで12種類の苦味を感じる遺伝子があり、苦味を強く感じている。
塩味:塩味を感じる味蕾細胞は少ないため鈍感。自然界では捕食した動物の肉や血液から塩分を補給できていたため、塩味を感じる能力は必要なかった。
甘味:猫の場合甘味はほとんど感じていない。
猫 味覚.png

●味覚が発達しなかった理由
<犬>
野生時代、味わって食べていると外敵や兄弟などに取られてしまう恐れがありました。
犬の唾液には分解酵素がなく食物を胃へ流し込む働きをしています。
咀嚼をしないでほとんど丸呑みのため、味覚が発達しなかったと考えられています。
<猫> 
肉食動物のため肉以外の味を感じる必要がなく、腐敗や毒性がないかを判断できれば十分でした。また、舌の構造がザラザラの部分が多く占めているため、味覚を感じる面積が少なくなっています。

●好むフード
犬や猫は味覚以外にも重要視していることがあります。
1.匂い 2.食感(舌触りや温度)3.味 の順で好き嫌いを判断しています。
<食欲がない子の場合>
ウェットフードのトッピングや人肌程度に温めた食べ物を与えるなどして、匂いを出すように工夫すると食欲が刺激されます。
食感は、粒の大きさや固さなど食べにくくないものを選んであげましょう。
好みのフード.png

生後6ヶ月までの食事に偏りがあると、将来の好き嫌いに影響すると言われています。
フード選びは、匂い・食感・味を気にかけるようにしてその子のお気に入りを見つけてあげましょう。