肛門嚢破裂、縫合しました。
2017年09月16日
肛門の4時と8時の場所に肛門嚢(こうもんのう)という袋があり、中にはとても臭い分泌物が溜まっています。この分泌物を作っているのが肛門腺です。
肛門の筋肉に力が入ったり、ウンチが通り圧迫されることで、日常的に分泌されます。

ここにバイ菌が入ったり、分泌物が溜まり過ぎたり、出口が詰まったりすると、炎症を起こしてしまいます。
【肛門嚢炎の症状】
肛門を舐めたり床にこすりつける、肛門を触ると痛がる、肛門が腫れたり膿が出る。
肛門嚢が破裂すると皮下に膿がたまったり、皮膚が破れて膿が出る。

【肛門嚢が破裂し、皮膚が破れてしまった猫さんのお尻を縫合】
しっかり洗浄をして、鎮静と局所麻酔で縫合しました。
※イメージ図


【予防するには?】

適度な運動で生理的な内容物の排出を促す。
肛門腺しぼりで溜まってないかチェックする。
おうちのワンちゃん、ネコちゃんも、肛門腺がたまっていないか、チェックしてみましょう
