犬のレプトスピラ症|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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犬のレプトスピラ症

2018年03月17日

町田のリス園でレプトスピラが検出されたそうです。
幸い、人に病原性のある型だった可能性は低いとの検査結果だったそうです。
https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/park/shisetu/park16.html

ワンちゃんのワクチンにも入っているレプトスピラ。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、意外と身近にあるものです。

【レプトスピラ症とは?】
ネズミ等が媒介する人畜共通の感染症(動物から人に感染する病気)。
保菌動物の糞尿や汚染された土壌から、経口や傷口等から感染する病気です。

【レプトスピラって?】
らせん状をしたスピロヘータ目の細菌。
kansen_02s.jpg
〈病原性レプトスピラ(Leptospira interrogans )の電子顕微鏡像〉
国立感染症研究所ホームページより
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/psittacosis/392-encyclopedia/531-leptospirosis.html

250以上の血清型があり、病原性のあるものとないものとがあります。
ワンちゃんが、ある特定の血清型の病原性レプトスピラの感染が疑われた場合、確定診断の上、獣医師が家畜保健衛生所に届ける義務がある病気です。


【犬の症状】
発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、口の粘膜の出血性黄疸、肝障害、腎障害など。
尿中にレプトスピラを排菌しているので、尿検査で菌が確認される。


【人が感染した場合の症状】
急性熱性疾患
風邪の様な症状のみで治ってしまうものから、黄疸、出血、腎障害を伴う重症型(ワイル病)まで様々。
5 ~14 日間の潜伏期を経て、発熱、悪寒、頭痛、筋痛、腹痛、結膜充血などが生じ、第4 ~6 病日に黄疸や出血傾向がみられる。重症のものは致死的な経過を辿ることもあります。


【診断】
確定診断は血液検査や、尿の遺伝子検査。


【治療】
抗生剤が有効です
ただし重症例に対しては、破壊された菌からの毒素によるショックを起こすことがあるので、注意して使う必要があります。

【予防】
●予防注射があります
(7種ワクチン以上。5種・6種ワクチンには含まれません)

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田畑のあぜ道や野山をお散歩する子、キャンプに連れて行く子、ドッグランなど不特定多数のワンちゃんと接触の機会がある子は特に、レプトスピラを含むワクチンを接種することをオススメします。
しかし、血清型によりワクチンがないものもあり、完全ではありません。
野ネズミがいそうな土壌、川には入らないようにしましょう。

●レプトスピラは熱(50℃10分)や乾燥、酸性(pH6.8以下)に弱く、
次亜塩素酸ナトリウム、ヨード剤、逆性石鹸などで消毒できます。
ネズミの駆除、下水道・側溝などの整備も大切です。