猫の聴覚|ひだまり動物病院吉祥寺-武蔵野、杉並、練馬

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猫の聴覚

2018年10月30日

猫の五感の中で最も優れている感覚が聴覚だと知っていましたか?
実は、犬よりも優れた聴覚をもっています。
なぜ猫の聴覚が発達したのか、特徴や理由などを紹介したいと思います。

●優れた聴覚
<可聴域の広さ>
可聴域とは聞きとることができる音の範囲のことを言います。
人、犬、猫の可聴域は以下の通りです。
人:約20~20,000ヘルツ
犬:約40~65,000ヘルツ
猫:約25~75,000ヘルツ
猫の可聴域は高音域が広いのが特徴です。
獲物となるネズミの鳴き声やネズミ同士の超音波による通信をキャッチすることができます。
聴覚1.png

<音源の特定>
耳の筋肉が発達しており、多数の筋肉があります。
そのため、真後ろに180度回転させたり、左右の耳を別々に動かすことができます。
アンテナの様に、様々な方向に耳を向けることで音源の方向や距離を測っています。

●聴覚が発達したわけ
猫の動体視力は抜群ですが、視力自体はそれほど優れていません。
猫は夜行性の生き物であるため暗い中で狩りをすることが多いです。
しかし、暗い中での視力はあまり頼りになりませんでした。
獲物までの距離や、どんな獲物がいるのかを想定するのに聴覚は必要な力でした。
獲物の鳴き声や動く音を頼りに狩りができるようになるため、聴力が発達したと考えられています。

●耳の役割
音を聞く以外にも耳には役割があります。
<感情>
耳の動きで猫の気持ちを知ることができます。
平常心(リラックス):やや外側を向いている
好奇心:前へピンと立てている
不安やイライラ:ピンと横向きに寝ている(通称:イカ耳)
恐怖心:頭に付くほど後ろへ引いている
聴覚2.png

<平衡感覚>
塀など細いところを歩いたり、高い所から落ちても足から着地ができるのは、内耳にある三半規管と前庭が他の動物よりも発達しているためです。

飼い主さんが帰宅すると、玄関でお出迎えしていたり、何もない壁をじっと見つめている行動は聴覚が優れている猫ならではの行動です。
また、耳の役割の1つに感情表現があるので観察して猫の気持ちを読み取ってみて下さい。