犬の妊娠
2019年01月04日





交配から約21日間は妊娠初期に分類され、受精卵が子宮に着床をするかどうかの大事な時期です。交配をしたからといって必ず妊娠をするわけではありませんが、過度な運動やシャンプーなどは避け母体に負担になることはやめましょう。


受精卵が子宮に着床し、安定期に入る時期です。
だんだん乳腺が張ってきて、おなかも少しずつ膨らみ始めるのが兆候です。母体と赤ちゃんに必要な栄養をとらせるために、高カロリーな妊娠・授乳期のフードに切り替えるようにしましょう。受胎の有無は、交配後約3週間後からエコー検査を受けられます。胎嚢、および、心拍の確認ができ、妊娠していることがわかります。



おなかを触ると赤ちゃんが動く、胎動が感じられるようになります。胎動は触らなくても、目で見て動いているのがわかる場合もあります。乳腺もパンパンに張り、おなかもはち切れそうなくらいになります。小型犬の場合は床でこすってしまうことがあり、また抱っこするとお腹を圧迫するので注意してください。このころ気をつけたいのは早産で、56日以前の分娩では死亡率が高くなります。また、地面をかくなどの営巣行動がみられるようになります。家で出産させる場合は家の中の静かな場所に、出産のためのスペースを用意してください。また動物病院に夜間など緊急時の対処法を相談しておくとより安心です。この期間は、高いところから飛び降りたり、暴れたりといった激しい運動は控えましょう。また長毛種の犬種などは、お産でおしり周りが汚れないように、しっぽの付け根や陰部の周りの毛をあらかじめカットして準備しておくのもいいでしょう。出産間近になると体温が低下(0.5~2℃)するので、予定日の数日前からは体温をはかり、出産日の目安にしてください。他にも排尿・排便の増加や落ち着きがなくなるなどの兆候がみられるので、飼い主さんは母犬からなるべく目を離さないようにしてください。また、動物病院でレントゲン検査をしてもらい、赤ちゃんの数や大きさを確認しておきましょう。
犬の出産はとても大変なことです。もしこれから交配をさせようとしている方は、犬の健康状態などをしっかり見て、行っても大丈夫か確認しましょう

