血液検査でわかること~一般検査~
2022年10月30日
ネコちゃん同様、血液検査を行うのですが、今回は血液検査の値の増減でどのような異常を発見できるかをご紹介していきたいと思います。
今回は「一般検査」と呼ばれる検査で測定する項目について、その働きと増減で何が分かるかの紹介です

体中をめぐり栄養や酸素を運搬するなど、重要な機能を担う血液は疾病特有の変動が生じやすく、体内で何が起こっているのかを把握する重要な判断材料となります


赤血球の働きは、体の組織や細胞に酸素を運び、不必要になった炭酸ガスを回収することです。
増加原因:脱水、心疾患
減少原因:失血、腎不全、貧血

「細菌や異物などから体を守る」という重要な働きを担う白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球があり、それらの合計が白血球数です。
白血球数に変化が見られる場合には、血液塗抹検査を行い、どの種類の白血球が増減しているのか、また異常な白血球の有無について調べます。
増加原因:炎症、細菌感染、ストレス、白血病
減少原因:重度感染、骨髄疾患、薬剤使用による

血液中の赤血球成分の容積が全血液に対してどのくらいの比率を占めているかを表した数値です。
増加原因:脱水、心・肺疾患、多血症
減少原因:失血、腎不全、貧血

赤血球が酸素を運ぶ上で、重要な役割を果たすのがヘモグロビン(血色素)です。
増加原因:脱水
減少原因:失血、貧血

血小板(PLT)は止血作用に関わります。
増加原因:自己免疫疾患
減少原因:播種性血管内凝固、骨髄抑制、免疫介在性血小板減少症

キャンペーンでは一般検査の他に内臓面に異常がないかを検査する「生化学検査」も併せて実施しています

その内容については次回紹介させていただきます!