犬猫の感染症について ②犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症とは?
犬パルボウイルスに感染により発症する病気です。
犬パルボウイルス感染症には離乳期以降(成犬も含む)の犬がかかる「腸炎型」、生後2~9週齢の子犬がかかる「心筋炎型」の2タイプがあります。
腸炎型は主に下痢や嘔吐といった消化器症状が見られます。下痢は悪化すると、悪臭のあるトマトジュースのような粘液性の血便をし、重度の脱水症状を起こします。下痢や脱水の症状がさらに進むと衰弱し、ショックを起こして急死してしまうこともあります。
心筋炎型は、突然の呼吸困難を起こし、心不全で急死してしまうことが多いです。

どうやって感染するの?
犬パルボウイルスに感染している犬の便や嘔吐物、それらが触れた容器、そして感染した犬と接触した人の手指や衣類などを他の犬が口や鼻を付けることにより感染します。
また、パルボウイルスは体の外でも半年~一年はそのままの状態で生存できます。そのため飼育環境の消毒が不十分の場合でも、他の犬に感染することがあります。

治療方法はあるの?
今現在ではタミフル(オセルタミビルリン酸塩)が奏功することが示唆されています。これに加え、吐き気止めや下痢止めなどで症状を和らげたり、水分や栄養分を補給するために点滴を行うといった手助け(対症療法)を行い、犬の体力と免疫力を高める治療を行います。

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予防法はあるの?
ワクチンの接種で予防ができます。
ワクチン接種については、以前の記事でもご紹介しました

ワクチンの接種により防げる病気なので、ワクチン接種は定期的にしっかりと行いましょう

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