秋になると、ワンちゃんやネコちゃんは冬に備えて脂肪を蓄えようとするため、
食欲が増す子が多くなります。
いつもよりごはんを欲しがったり、ガツガツと勢いよく食べたりしていませんか?
物足りなさそうにしている姿をみると、ついついおかわりをあげてしまいたくなりますね。
一口だけなら…、ポッチャリしていてもかわいいから…と油断してしまうと肥満の原因となってしまいます。

●どうして肥満はいけないの?

糖尿病  心臓病  関節炎  皮膚病

尿路結石(猫に多い) 手術のリスク増加  など…

これらは肥満が原因で引き起こしたり、悪化する可能性のある病気です。
他にも、重い体を支える脚や指、肉球の変形。足の短い犬などはお腹を擦ってしまう
こともあります。
肥満は寿命までも短くすると言われ、日常生活や健康に悪影響を及ぼします。

●どこからが肥満というの?
皆さんはご自宅のワンちゃん、ネコちゃんの適正体重をご存じですか?
毎日会っていると太ってきたことに気づきにくくなってしまいます。
ここで、ご自宅でもできる肥満度のチェックを紹介します。

①上から見てみましょう
ワンちゃん、ネコちゃんが立っている時に、体を真上から見てみましょう。
腰のくびれがあるか、ないかで判断します。
・くびれが分かる → 標準体型
・くびれが分かりづらい、分からない → ぽっちゃり
・くびれがなく、膨らんでいる → 肥満かも…

②触ってみましょう
前足の付け根から腰に向かって手のひら全体で触りましょう。
肋骨が分かるか、分からないかで判断します。
・肋骨の凹凸が分かる → 標準体型
・かろうじて肋骨の場所が分かる → ぽっちゃり
・肋骨が触れない、どこにあるか分からない → 肥満かも…

結果はいかがでしたか?これだけで肥満かどうかは確定できませんが、
1つの判断基準となります。

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●太らせないためにできること
肥満になる原因は様々ですが、多くは飼育環境を見直すことで肥満を防ぐことができます。
太っていないからと安心するのではなく日頃から体重管理をしっかり行いましょう。

正しい食事量
肥満の多くは、ごはんやおやつの与えすぎが原因です。
摂取カロリーが消費カロリーを超えてしまうと肥満につながります。
パッケージに書かれている給餌料はあくまでも目安です。年齢や体質、生活環境などで変わってくるため体重の増減に合わせてフード量は調節しなければなりません。

適度な運動
ワンちゃんにとって、お散歩やボール遊びなどの運動は肥満予防だけでなく、
ストレス発散や飼い主さんとのコミュニケーションをとる大切な時間となります。
ネコちゃんの場合、お散歩をするわけにはいきません。
ご自宅で遊んであげたり、家具などの置き場を工夫して上下運動ができる環境を
つくって日常生活に運動を取り入れてあげましょう。

目定期的な体重チェック目
抱っこができる子はご自宅の体重計で飼い主さんと共に計り、後で飼い主さんの体重
を引けばワンちゃん、ネコちゃんの体重が分かります。
人間の体重が500g増えても気にしませんが、ワンちゃん、ネコちゃんにとっては
大きな数字です。しっかりと体重管理をしてあげて下さい。

ワンちゃん、ネコちゃんは自分たちでフードを選択したり、体重管理を
することができません。全て、私たち飼い主の役目です。
肥満を予防することは健康へとつながります。
食生活を中心に日頃の生活習慣を見直してみましょう。

参考文献 基本からよくわかる犬と猫の栄養管理

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