猫の下腹部のたるみ

歩くとゆらゆら揺れるお腹を見て、肥満なのかな?と気になる飼い主さんもいるのではないでしょうか。下腹部のたるみにはどのような役割があるのか、その正体について調べてみました。

●たるみの正体
正式名称:プライモーディアルポーチ(直訳すると原始的な袋)
通称:ルーズスキン

お腹から後ろ足の付け根にかけてのたるみは脂肪ではなく皮です。
たるみの程度には個体差がありますが、成長する過程で自然にできるものであり、年齢や性別に関係なくほとんどの猫に見られます。
中でもアメリカンショートヘア、ベンガル、エジプシャンマウなどの血を引く猫種では発達する傾向があります。
海外のキャットショーの審査では、猫種によってプライモーディアルポーチが評価の対象になることもあるそうです。
また、猫だけでなくライオンやトラなどのネコ科にも見られます。
ルーズスキン.png

●役割
まだ解明されていないため、諸説ありはっきりとした役割は不明です。
しかし、ネコ科動物に見られることから有力とされる説が2つあります。
<攻撃を受けた時>
猫同士のけんかや外敵に襲われた時に、急所であるお腹を噛まれた場合でも皮が伸びていることで、内臓を守り致命傷を負わないためにあると考えられています。
<足の可動域を広げる>
猫の身体能力はとても高く、ジャンプ力は猫自身の体高の約5倍の高さをジャンプします。
瞬発力は本気を出すと時速約50kmで走れます。
背骨と足をバネのように使っているためこのような動きができます。
そのため、体が急激に大きく動いた時に皮がつっぱらないようにできていると考えられています。
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●肥満との見分け方
たるんでいる部分を触るか、つまむか、してみて下さい。
厚めの皮だけであれば正常ですが、脂肪もあるように感じた場合は肥満かもしれません。
また、お腹を触られるのを嫌う子もいるので、その場合は無理に触るのはやめましょう。
他にも肥満かどうか見分ける方法があります。
肋骨を触ってみて、脂肪で覆われていて骨が確認できない。
上から胴体を見た時にくびれがない。
このような場合も肥満の可能性があるので、体を見たり触ったりして確認してみましょう。
BCS.jpeg

お腹が揺れる姿や、プニプニした感触は猫の魅力の1つで癒されますよね。
プライモーディアルポーチは肥満とは別で正常な状態です。
肥満でないか判断しづらい場合や、触った感触に違和感がある場合などは、一度動物病院で診てもらうと安心です。

参考文献 日本ヒルズ・コルゲート株式会社 ヒルズ製品による食事管理の手引き

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