梅雨の時期に気を付けること

今月5日に関東が梅雨入りしました。
毎日暑さと湿気でジメジメ・・・寒いよりは暑い方が好きですが、病院に着く頃には体が汗でベタベタしてしまい自転車通勤が少し辛いです。
5月の爽やかだった頃が懐かしい・・・。

人間にとって梅雨でジメジメしたこの時期は苦手かと思いますが、ワンちゃん達にとっても苦手な時期になります。

今回は、ワンちゃん達が梅雨の時期に気をつけたいことをお話させていただきたいと思います。

ワンちゃん達が過ごしやすい気温と湿度
気温・・・23度~25度
湿度・・・40%~60% ちなみに本日の気温は10時の時点で31度、湿度は49%です。
※過ごしやすい気温と湿度は、年齢や犬の種類などによっても少し違ってきます。

ワンちゃん達の体温の下げ方
人間の様に水っぽい汗をかく場所が肉球しかないといわれています。体に対して肉球の面積だけでは体温を下げるのが難しいので、呼吸でも体温調節をしています。犬の飼い主さんは、走りまわった後などにハアハアしているのを見たことがあるのではないでしょうか?荒く呼吸をして、唾液を蒸発させることで体温を下げています。(パンティングといいます。)もうひとつは、冷たい地面に腹ばいになりお腹から体温を調節しています。梅雨時期は、気温が高くなくても湿度が高い場合、ハアハアと荒く呼吸しても唾液の蒸発ができないので体に熱がこもってしまい体温調節が難しくなります。
ちなみにワンちゃん達の汗腺は2種類あって、簡単に説明すると肉球から分泌される水っぽい汗はエクリン汗腺、全身にあり脂分の多いベタつきのある汗を分泌するものをアポクリン汗腺といいます。

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病院では緊張してしまうのか汗をかいて肉球が湿っていることがよくあります。

梅雨時期に気をつけたいこと
熱中症:気温22度、湿度60%を超えると熱中症になる可能性が高くなるといわれています。詳しいお話は次回にしたいと思います。

皮膚 :湿度が高いと細菌などが繁殖しやすい環境にあります。細菌性皮膚炎や、アトピー性皮膚炎が悪化しやすいので異常に気が付いたら早めに動物病院に相談しましょう。雨の日にお散歩に行くワンちゃん達は、濡れた体のケアもしっかりしましょう。

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食事 :飲み水はこまめに交換して新鮮なものを与えましょう。給水ボトルやお皿に水垢が付いてしまわないように洗浄もしっかりしましょう。
フードは傷みやすいので置きっぱなしにしたり、残ったフードの上に足したりするのはやめましう。大きな袋の場合は、小分けにするのも良い方法です。

環境 :急な雨やカミナリに怯えてしまうことがあります。
ワンちゃん達が落ち着けるような環境づくりをしてあげてください。
以前、カミナリが鳴ると畳を掘ってしまうので、天気予報がカミナリの時は病院でお預かりさせていただいていたワンちゃんにお会いしたことがあります。

13日のお昼の病院前の様子です。晴れていたのですが急に雨が降ってカミナリが鳴っていました。すぐに晴れましたが、変わりやすいお天気には注意が必要です。

ワンちゃん達が梅雨を快適に過ごせるように、温度や湿度管理など気をつけてあげてください。

参考文献
「いぬのきもち」 2014年7月号 発行所:(株)ベネッセコーポーレーション
「Wan」2013年3月号 発行所:緑書房

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