自宅での採尿方法

血尿や尿の仕方がいつもと違うなどの症状がでた場合、採尿して持ってきて下さいと動物病院から指示されることがあります。
「採尿方法を知らない」「難しくて採尿できない」とお困りの飼い主さんもいるのではないでしょうか?自宅での採尿方法をいくつか紹介したいと思います。

【採尿のやり方】
●ペットシーツを裏返す
普段からペットシーツで排泄してくれる子であれば、ペットシーツを裏返して使うだけで採尿ができます。
裏面は尿が吸収されないので、溜まった尿を採取するだけなので簡単に終わります。
猫ちゃんでシステムトイレを使っている場合にもペットシーツを裏返す方法が使えます。
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●容器を使う
きれいな紙コップやトレーなどの容器を使って採尿します。
このやり方は、排泄している最中に容器で受け取るので手を汚してしまう可能性があります。おたまや、れんげを使うと手が汚れるのを防げます。
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●ビニールやラップを使う
水分を弾く素材のビニールやラップを使う方法です。
尿が受け取れるくらいのサイズにカットしたものを前もってトイレに敷くか、排泄中のお尻の下に敷くようにします。
また、ビニール袋の中に手を入れてそのまま手を器代わりにして採尿する方法もあります。
●採尿キットを使う
ネットなどで販売している採尿キットやシートを使って採尿します。

【注意すること】
●時間に気をつける
採尿できたら早めに動物病院へ持って行き検査をしてもらいましょう。
当院の場合、採尿後2時間以内の検査をお勧めしています。
冷蔵保存の場合は6時間以内でも大丈夫ですが、検査結果に影響がでることもあります。
診療時間や、飼い主さんの予定など時間に余裕を持って採尿しましょう。
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●液体の状態で持っていく
尿検査は液体の状態でないと検査できません。量は2mlあれば十分です。
ペットシーツや砂に吸われている状態では検査はできませんが、尿の色など確認ができることもあるため持っていくといいでしょう。
●清潔な状態で採尿する
雑菌が入らないようにして採尿しましょう。
使い終わったトレーなどを器にする場合はよく洗ってから使います。
外で採尿する場合や猫砂を使っている場合は不純物が入らないように気をつけて下さい。

【尿がとれたら】
できるだけ新鮮な尿で検査をすることが望まれます。
そのため、採尿ができたら早めに動物病院へ持っていきましょう。
<当院の場合>
①事前に採尿セットをお渡しします。
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②採尿できたらシリンジで吸い、スピッツ管に入れます。
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③しっかりと蓋を閉めて、尿が漏れないようにお持ち下さい。
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【尿がとれない場合】
自宅では採尿が難しい場合もあると思います。
そんな時は無理せずに動物病院で採尿してもらいましょう。
尿が溜まっている状態でないと採尿はできないので、来院するまでに排泄しないように注意しましょう。

尿検査は体の異常や、健康状態を知るために大切な検査です。
自宅での採尿が必要となった場合、今回紹介した採尿方法を試してみて下さい。
難しい場合は動物病院でも採尿できるので、ご相談下さい。

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